「集中力って、アロハダンスに似てるんだよ」— 塾講師から受験生へ

君たちにちょっと面白い話をしよう。
実は最近、アロハダンスを習ってみたんだ。南国のゆったりした動き、あれって簡単そうに見えるよね?でも実際は全然違った。動きには決まった型があるし、手と足をバラバラに動かすなんて、思った以上に難しい。
でね、練習をしていて気づいたんだ。「あれ、これって受験勉強と同じだな」って。
■ 環境を整えないと、そもそも集中できない
アロハダンスも、ただ部屋で適当に踊っても上達しない。鏡の前に立って、音楽を流して、足元まで映るようにして、余計なものを片づけて、ようやく「集中できる空間」ができる。
これは勉強も一緒。
— スマホは別の部屋へ
— 机の上は「今使う教材」だけ
— 照明は明るく、姿勢はまっすぐに
この「整える努力」を惜しむ人は、どんなに頭がよくても集中が続かない。
■ 習慣化はリズムの中にある
アロハの基本ステップは「1・2・3・タメ」。このリズムが体に染みついて、ようやく自然な笑顔で踊れるようになる。
勉強も同じだ。たとえばポモドーロ・テクニック。
— 25分集中+5分休憩を繰り返す
— 毎日決まった時間に机に向かう
— 勉強前の“儀式”を決める(お茶を飲む、深呼吸するなど)
こういう「型」を決めることで、君の集中力はだんだんと自然に立ち上がるようになるんだ。
■ 上達が見えると、自信になる
ダンスも勉強も、「見える化」が大事。最初は鏡で自分の動きを見て、改善点を知る。勉強も、今日解けた問題数、勉強した時間を記録することで、成長が数字で見える。
「昨日の自分よりちょっと上手くなった」って実感できると、人は続けられる。
■ 最後に伝えたいこと
アロハダンスは「型があるからこそ自由になれる」ダンスだ。
勉強も同じ。環境と習慣を整えた人が、自由に集中力を使えるようになる。
ただ「やる気が出たら勉強する」っていう人は、永遠に“踊れないまま”終わるよ。
君が今やっているのは、試験のためだけじゃない。
自分の集中力をコントロールする「一生モノの技術」を身につけているんだ。