教育理念

【近づくほどに遠くなる】—ゴールが見えたときに起こる、もう一つの試練

kou4pro123@

受験勉強には、不思議な逆説があります。

それは「近づくほどに、遠くなる」という感覚。

長く走ってきた受験勉強。

センター過去問も、第一志望の赤本も、何度も解いた。

あと少し。合格まで、あとほんの一歩。

…なのに、気持ちは焦り、手応えはなぜか遠ざかる。

■ なぜ「ゴール直前」がつらくなるのか?

・目標が現実味を帯びるからこそ怖くなる

 本気で叶えたい夢ほど、あと一歩が重くなる。

 「もし失敗したら…」が、急にリアルな恐怖に変わる。

・完璧を求めすぎてしまう

 「ここまで来たなら、絶対ミスしたくない」と思うほど、勉強が慎重になりすぎ、かえって進まなくなる。

・疲れが、最後に一気に来る

 持ちこたえていた緊張の糸が、ゴール目前で切れそうになる。

 マラソンで言えば「ラスト1kmが一番苦しい」のと同じ。

■ 「遠くなる」と感じたら、それは“本当に近づいた証”

逆説の真実はここにあります。

あなたが「もう無理かも」と思うその時こそ、

実は、あなたがもっともゴールに近づいている瞬間です。

■ どうすれば、その逆風を乗り越えられるか?

・一度、振り返ってみる

 今までのノート、参考書の書き込み、模試の結果——

 それは全部、「ここまで来た証」。

 “前より遠くなった”のではなく、目標がクリアに見えただけなのだと気づく。

・細かい修正でなく、“自信”を積む時間に変える

 最終盤は、新しい知識より「これで行く」と腹を決めること。

 最後の仕上げは「迷わない自分」を育てる時間。

【まとめ】

「近づくほどに、遠くなる」。

それは、誰もが通る“合格への最後の通過点”。

あなたが今、不安で立ち止まりそうなら、それはむしろ正しい証拠。

風は強いが、ゴールはもうすぐそこだ。

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教室長
20年以上塾・予備校講師として活躍してきた私が、独自のスキルとノウハウを次世代に伝えるために「塾講師を育てる教室」を設立しました。私のビジョンは、単なる知識の伝達ではなく、生徒の可能性を最大限に引き出す洞察力と探究心を持つ教育者を育成することです。使命は、教育の質的革新を通じて若者の可能性を引き出し、志を共にする仲間を増やし、教育界全体のレベルアップに貢献することです。
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