心構え

不調和の痛みを絡めとる

kou4pro123@

生徒思いの講師であればあるほど、休むことに罪悪感を感じるかもしれません。話すことが仕事であるため、精神的な不調を隠すことも求められます。これは非常に厳しい世界であり、笑わせることが仕事のお笑い芸人が突然引退することがあるように、塾講師や予備校講師も人気商売の一面を持つため、休むことが難しいと感じるでしょう。

それでも、上司に相談することは絶対に遠慮せずに行うべきです。上司が相談に乗らない場合や、講師の心の弱みに付け込んだ説教をする場合は、その会社を辞めるべきです。生徒たちの顔が浮かぶかもしれませんが、劣悪な労働環境を作った上司や会社の責任であり、自分の責任ではありません。本当に自分を慕ってくれている生徒であれば、自分の精神的不調に気づき、塾の雰囲気の悪さにも気づいているでしょう。

根性が弛んでいると思い込んで勤務を続けた場合、やがて痛みを感じなくなることがあります。これは既にレッドカードを超えている状態です。親兄弟親戚友人に自分の様子を客観的に教えてもらうことも有効です。

一時的な不調や少し調子が落ちてきた場合の対処法としては、精神状態を直筆で紙に書き出すことが効果的です。書き終わったものは破り捨てて構いません。とにかく書いて言語化することは、人間に与えられた最高の防衛本能であり、積極的に利用すべきです。

所詮、言語化できることというのは、具体的な対処法がある場合がほとんどであり、「人はなぜ生きるのか」とか「右という概念を抽象的に考える」などという哲学的なものとは別次元で容易いものです。そして、しばらくしたら、自分の学力をもう一度確認し、自分が受け持っているクラスのレベルに合っているか、背伸びしたクラスを担当していないかをよく確認することが重要です。これをじっくり話し合える責任者がいる塾や会社であれば、それは非常に恵まれた環境であり、自分の講師としてのスキルを大いに向上させる絶好の機会となります。このような環境で働けることは、自分の成長と生徒の成功にとって非常に有益です。そのため、自分の学力や担当クラスのレベルについて定期的に見直し、必要に応じて調整することは、優れた講師としての道を歩む上で不可欠です。

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教室長
20年以上塾・予備校講師として活躍してきた私が、独自のスキルとノウハウを次世代に伝えるために「塾講師を育てる教室」を設立しました。私のビジョンは、単なる知識の伝達ではなく、生徒の可能性を最大限に引き出す洞察力と探究心を持つ教育者を育成することです。使命は、教育の質的革新を通じて若者の可能性を引き出し、志を共にする仲間を増やし、教育界全体のレベルアップに貢献することです。
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