励ましが届かないこともある」——受験生との距離感を考えるために

友人へのメッセージと気づかなかった心の異変
寒波の中、私は友人に毎日のように明るいメッセージを送り続けていました。
「寒いけど頑張ろう!」「春になったらお花見しよう!」
でも、ある日、彼が鬱状態だったことを知り、私は愕然としました。
自分では前向きな言葉を贈っていたつもりだったのに、
それが相手には、何も響いていなかった。
いや、もしかしたら逆に、苦しかったかもしれない——。
受験生も、表に出さない苦しみを抱えている
受験期、生徒たちは不安やストレスを多く抱えています。
しかし、彼らがそれを言葉にするとは限りません。
「大丈夫」と言いながら、心の中では泣いていることもあるのです。
私たち講師や保護者が、明るい言葉をかけるのは決して悪いことではありません。
でも、その言葉が「心に届いているかどうか」は、
相手の反応や表情から丁寧に読み取る必要があります。
明るい声かけがプレッシャーになることもある
「あと少しだね!頑張って!」「君なら絶対合格できるよ!」
これらの言葉が、時に生徒にとってはプレッシャーになることもあります。
自分ではそう思えないときに「期待されている」と感じると、
逆に自分を責めてしまうケースもあります。
本当に必要なのは「一緒に寄り添う姿勢」
励ましよりも、
「今日はどうだった?」「なんかあったらいつでも言ってね」
といった“余白のある言葉”が心に届くことがあります。
受験生への接し方で大事なのは、「元気づけること」ではなく、
「寄り添うこと」。それが、あの友人から私が教わった大切な教訓でした。
まとめ:温度差に気づける大人でいたい
気温が急に下がった日のように、
心の中にも急激な“寒波”が訪れることがあります。
私たちができることは、明るい光を無理に当てるのではなく、
その寒さに気づき、そっと寄り添うこと。
受験生にとって、今がどれほど寒い時期か——
その冷たさを想像できる心を、私たちは持ち続けたいと思います。