心構え

塾講師として生きる覚悟が芽生えた瞬間——受験生と向き合う実践力とは

kou4pro123@

「教える」だけでは、生徒の心は動かない

新人の頃、私は「説明が分かりやすければ、生徒は伸びる」と信じていました。

けれど、どれだけ丁寧に説明しても、ノートにただ写すだけの生徒もいた。

それを「やる気がないせいだ」と思っていた自分が、今では恥ずかしい。

本当に大切なのは、「何を教えるか」ではなく、「どんな覚悟で教室に立つか」でした。

覚悟が芽生えたのは、ある受験生とのやり取り

ある日、模試の成績が思うように上がらず、泣きながら教室に来た生徒がいました。

その子は、私の言葉ひとつで希望を持つかもしれないし、絶望するかもしれない。

その瞬間、私の中に「この子の未来に責任を持つ覚悟」が生まれたのです。

以降、「授業の準備」は「生徒の人生の準備」に変わりました。

実践力とは、観察力である

黒板に向かって説明していると、生徒の目の動きや小さな仕草を見逃しがちです。

でも、その1秒の「視線の揺れ」が、「理解できていない」のサインかもしれない。

実践力とは、ただ技術を磨くことではなく、「観る力」を養うことなのです。

指導者自身も、変化し続けること

受験生は日々、感情も知識も揺れ動いています。

それに寄り添い、向き合うには、講師も変化を恐れてはいけません。

「教えることで、教えられている」——その姿勢を忘れないことが、

本物のプロ講師への第一歩です。

最後に

塾講師としての覚悟は、一日で身につくものではありません。

けれど、目の前の生徒と本気で向き合った瞬間、必ず芽生えるものです。

この経験を、次の講師にも受験生にも、きちんと伝えていきたいと思います。

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ABOUT ME
M@S@T@K@S@10
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教室長
20年以上塾・予備校講師として活躍してきた私が、独自のスキルとノウハウを次世代に伝えるために「塾講師を育てる教室」を設立しました。私のビジョンは、単なる知識の伝達ではなく、生徒の可能性を最大限に引き出す洞察力と探究心を持つ教育者を育成することです。使命は、教育の質的革新を通じて若者の可能性を引き出し、志を共にする仲間を増やし、教育界全体のレベルアップに貢献することです。
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