座りっぱなしで立てなくなる講師
中高年がタブレットやオンライン教育にネガティブになる理由
私は中高年世代がタブレットやオンライン教育に対してネガティブな態度を持つのは、昔からの固定観念や新しい機器を使いこなせないことから生じる偏見が原因であると考えています。私自身も生徒の親と同じか、もしくはそれ以上の年齢になり、固定観念を持ってしまうのはある意味仕方のないことかもしれません。
時代の流れと教育の変革
しかし、時代は確実に流れています。我々の時代には存在すらしていなかった「スマホ」の登場により、全世代でネット環境を使いこなさなければ生活できない状態になりました。従来の黒板を背にして教師が話し、板書を写すだけという授業スタイルを見直す時が来ているのです。
欧米では既にタブレットとタッチペンを使った授業が当たり前のように行われており、日本でも「新型コロナウイルス」による自宅でのオンライン授業を強制的に行わなければならない事態に直面しました。教育がうまく次のシステムに移行できていれば、教育改革の契機となったかもしれません。しかし現状では、従来のシステムを打破することが難しく、教育業界ばかりでなく他の産業でも、不要な会議のためにわざわざ現場に足を運び、無駄な労力と時間を浪費しているのが現実です。
柔軟な対応の重要性
では、このような中で塾講師としての立ち位置をどのように固めていくべきでしょうか。この「固める」という表現は、新しい方向へ柔軟性を持って行動していくという意味で、「固めない」といった真逆の表現の方が適切かもしれません。
若い世代に対応するために
「Z世代」や「デジタルネイティブ」と呼ばれる若い世代、まさに塾を必要としている世代が効率的に学習を進められるかどうかは、教える側である講師がネットやITリテラシーをしっかりと身につけることにかかっています。自分の世代と比較するのではなく、常に「今」求められていることに応じて変化していくことが大切です。
テクノロジーの活用
AIを活用して生徒の学習効率を高めることの重要性や、ただ自習室を開放するだけのような塾にはならないこと。これを強く主張するためには、今のテクノロジーを積極的に理解し、それを生徒以上に使いこなせる技術が不可欠です。
結論
教育改革を進めるためには、我々自身が変わらなければなりません。テクノロジーを活用し、次世代の教育をリードする姿勢を持ち続けましょう。これは、私たち塾講師が未来の教育に果たすべき重要な役割なのです。