伝えるためのエッセンシャル技法
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塾講師養成スキルアップ教室
授業中に自らの体験談や激励の言葉を用いて生徒のやる気を引き出そうとする塾講師は多いですが、これには大前提があります。それは、わかりやすい授業を行い、信頼関係を築き、それを継続し、大きな山場を乗り越えた達成感を生徒に与えることです。これらの条件が満たされた時に、精神的な激励の言葉は効果的なスパイスとなります。
一方で、カッコいいことを言って生徒に優越感や感動を与えようとしても、上手くいかないことが多いです。特に授業の質が低い状態や成績不振の生徒が多いクラスでは、精神的激励は控えるべきです。雑談をして生徒を感動させようとしても滑ることが多いなら、雑談を一切排除して授業に集中する方が良いです。
授業中に笑い声が全く起こらない授業でも、異様に生徒アンケートが良い講師がいます。そのような講師は授業スキルが高く、本物の講師と言えます。自分が悦に浸りたい気持ちも理解できますが、まずは授業が継続してうまくいっていることを前提にするべきです。授業がうまくいっている時に、不意に出た話が生徒の心を大きく揺さぶることもあります。
経験が重なるほどに授業も成熟し、過去の生徒との比較や成功例を実体験のデータとして語れるようになります。このようなステージに必ず登れるということを念頭に置き、日々の授業に取り組んでください。